島選びの難しさは逆転の発想で。
東京諸島には11の島がある。島が好きな人間としてはそれぞれが個性を持った素晴らしい島と言いたいとこだが、そんな建前の話が通用するほどビジネスは単純じゃない。
東京諸島の各島には個性がない。
どこも海がキレイで魚が美味しく、風景が素晴らしく、温泉がある。違いが見えない、選べない。困ったからハワイでいいか。
あえて、ここから考え始めないと「島選びの難しさ」の課題解決の糸口は見えてこない。そろそろ「ツバキ」「くさや」「黄八丈」とかで差異化するのはやめたほうがいいと思う。それぞれに貴重な島の財産だけれど、それで島を決めるシーズン観光客はいない。
違いが少ないのは実はどの島も高いレベルで観光客へアピールできる魅力を持っているからで、それなら組み合わせちゃえばいい。セット売り。チョコとジャムの2色パン。みんな嫌いじゃないですよね。
このセット売りを「アイランドホッピング」と表現します。
な~んだアイランドホッピングかと思われたと思いますが、では、どんなアイランドホッピングコースが提示されてますか?
組み合わせはあなた次第と言いたいとこだけど、例えば神津島と三宅島のアイランドホッピングって観光客には勧められませんよね。
主なアイランドホッピングコースは次の4つ
1、大島プラス1
神津島→大島、式根島→大島、新島→大島
2、新島・式根島・神津島コース
神津島→式根島、神津島→新島、式根島→新島
3、三宅島・御蔵島・八丈島コース
八丈島→御蔵島、八丈島→三宅島、御蔵島→三宅島
4、小笠原コース
父島→母島
初心者には選びにくい利島と青ヶ島は含めませんでした。そして、遠い島から近い島への順番にしたのは大型船の乗船時間を考慮したからです。
11の島から1つの島を選ぶよりは選択しやすいのは、最後の選択で悩まなくて済むからです。もちろんアイランドホッピングで滞在日数を増やせるというメリットも大きいです。二つの島を経験すると初めて違いも分かるし、それ以外の島への興味も湧くことでしょう。