西多摩と南多摩の戦略的連携

東京都の23区と東京諸島を除く地域が多摩地域となる。そのエリアは広く、古いエリア区分として多摩地域を三つに分けているのが下の図。黄色が北多摩、青が南多摩、緑が西多摩。

その多摩地域の中で自然をテーマにしたアドベンチャーツーリズムを考える場合、東京の西多摩と南多摩の一部(八王子市)が主な対象エリアとなる。

高尾山を中心として観光地として発展した南多摩は春秋をメインシーズンとし、奥多摩を中心とする西多摩は夏をシーズンにする。
アウトドア初心者向けの南多摩に対して、中級者向けの西多摩は互恵連携がありえると考える。
南多摩と西多摩が互いにライバルと考えずに、例えば共通の仮想ライバルを山梨県、長野県にすれば互恵が生まれる。

まずは奥多摩のイメージが多くの人にとって曖昧だと思う。「山奥」としてだけのイメージではそこで楽しめるアミューズメントもシーンの連想もできません。いい意味で山奥には違わないのですがどういう山奥として訴求するのが集客のポイント。

奥多摩を峡谷としてブランド化

山があり、谷があり、渓流が流れ、橋が多い奥多摩を一言でいうと峡谷がいいと思う。「谷」「渓谷」「山峡」ではなく「峡谷」。
英語だとcanyon(キャニオン)
※valley(谷、谷間)、ravine(峡谷、山峡)

Tokyo Canyon (東京峡谷) / 奥多摩

山と谷と川の奥多摩のイメージの土台ができると、登山、ラフティングなどの川体験、釣り、ツーリングなどのアクティビティが頭の中で描きやすくなります。それは南多摩(高尾山)との差異化にもなります。違いが訴求できるようになれば互いに観光客を奪い合うといった誤解を生みにくくなり、戦略的な提携の可能性が出てきます。

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