少子高齢化をビジネスチャンスに

今の子供たちには四つの財布があると言われる。
ご存じのように父母と両祖父母。
そして少ない孫への祖父母の愛情は昔よりも強いと思われる。

アドベンチャーは大人だけのものではなく、子供は常に冒険を繰り返して大人になるのだから旅もまた子供にとっては冒険要素が強くなり、冒険が多いほど経験を積んで、それが知育となる。

自然との付き合いは父母世代よりも祖父母世代のほうが強く、自然と暮らし、自然と遊んだ記憶が強い祖父母世代は実はアドベンチャーツーリズムとの親和性は高い。
ただ、年齢のせいで自らがアクティビティを体験しないだけ。
しかし山や川、海で孫が遊ぶのは高齢者のノスタルジーをかき立て、自然との付き合いは不便が多いがその不便を懐かしく思えるのも高齢者世代。
祖父母と孫、もしくは祖父母と孫ファミリーのアドベンチャーツーリズムは大きなビジネスチャンスがあると感じる。
海外旅行や都市へのファミリー旅行では高齢者は脇役になるが自然へのアドベンチャーツーリズムでは高齢者がガイド役となれる可能性があり、高齢者の満足度も上がる。

アドベンチャーツーリズムは普通の景色を見る観光よりも割高になるのは用具のレンタルやガイドの費用だが、それは安全に体験をするために必要な費用。
子供は大人よりも安全への配慮が必要でそれだけ費用もかかる。
しかし、祖父母世代は安全オプションをケチらない。
そのためアドベンチャーツーリズムへのコスト受容性も高い。

子供のための自然体験を祖父母世代が楽しく応援できるメニュー作りが求められる。
高齢者に肉体的に負担の高いアクティビティを押し付けても続かない。
例えば、キャンプは不便を楽しむもの。
でも、高齢者がテントで寝るのは現実的でない。
例えば高齢者のみ寝るのを民宿にするとかデイキャンプと素泊まりを組み合わせるなどターゲットに合わせた工夫が必要。

子供には四つの財布がある。
できればもう一つの財布を。
国や自治体が子供連れのアドベンチャーツーリズムを支援してもらいたいと願う。

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